壁紙の色の選び方|部屋別おすすめと心理効果を徹底解説

2025年12月01日(月)

壁紙の色選びで「失敗したらどうしよう」と不安を感じていませんか?

新築やリフォーム、模様替えを検討する中で、床や家具との相性、部屋の明るさ、おしゃれな雰囲気づくりなど、考えることが多すぎて迷ってしまいますよね。

実は壁紙の色は、リビングや寝室、トイレなど部屋の用途に合わせた選び方、アクセントクロスの取り入れ方、照明や方角による見え方の違いを理解すれば、失敗のリスクは大幅に減らせます。

この記事では、賃貸でも使える貼ってはがせる壁紙の種類からDIYと業者依頼の費用比較、色の心理効果を活かした部屋別のおすすめカラーまで、センスに自信がない方でも統一感のある理想の空間を実現できる具体的な方法を徹底解説します。

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壁紙の色選びの基本を知ろう

「わが家にはどんな壁紙の色が合うのだろう」と、膨大な選択肢を前にお悩みではありませんか。

この章では、壁紙の色選びで失敗しないために、まず押さえておくべき5つの基本的なポイントを解説します。

  1. 理想の部屋のイメージを具体的にする
  2. 床や建具との色調を合わせる
  3. 大きなサンプルで確認する
  4. 天井・壁・床の配色バランスを整える
  5. 照明による色の見え方を考慮する

ポイント(1)理想の部屋イメージを明確にする

壁紙の色選びで最初にすべきことは、どのような雰囲気の部屋にしたいのか、理想のイメージを明確にすることです。

何も基準がないまま数千種類もの選択肢を見ると、どれが良いのか判断できなくなってしまいます。

まずはInstagramやPinterest、住宅関連のウェブサイトなどで、心地よいと感じる部屋の写真を5枚から10枚ほど集めてみましょう。

次に、集めた写真に共通する要素を探し、「白を基調として木の温もりがある」「グレー系で統一されたシックな空間」のように言葉で表現することが重要です。

そこから「ナチュラル」「モダン」「シンプル」といったキーワードを3つ程度に絞り込むことで、候補を数百種類から数十種類まで効率的に絞り込めます。

ご家族で選ぶ場合は、それぞれが気に入った写真を用意し、どこに魅力を感じるのかを話し合うと、全員が納得できる方向性を見つけやすくなるでしょう。

このように、最初に明確な指針を設けることが、満足のいく壁紙の色選びにつながります。

ポイント(2)床や建具との色調を合わせる

壁紙の色は、単独で決めるのではなく、必ず床材やドアといった建具、既存の家具との調和を考えて選びましょう。

特に床は部屋の中で広い面積を占めるため、インテリア全体の印象に大きな影響を与えます。

例えば、黄みがかったナチュラルオーク系の床材に対して、青みの強いクールな白色の壁紙を合わせると、色同士が馴染まず、落ち着かない空間に見えてしまう可能性があります。

失敗を避けるためには、床材の色味と壁紙の色味の系統を合わせるのが基本です。

ナチュラルオーク系の床にはアイボリーやベージュを、赤みのあるウォルナット系の床には暖色系のグレージュを合わせると、統一感が生まれます。

実際に選ぶ際は、床材のサンプルと壁紙のサンプルを並べ、自然光が当たる場所で比較検討することが大切です。

このように、空間を構成する他の要素とのバランスを考慮することが、洗練された部屋づくりには不可欠です。

ポイント(3)大きめのサンプルで確認する

候補となる壁紙の色を絞り込んだら、必ずA4サイズ以上の大きなサンプルを取り寄せて確認しましょう。

色は面積の大きさによって見え方が変わる「面積効果」という特性を持つため、小さなサンプルチップだけで判断するのは非常に危険です。

壁紙の見本帳にある数センチ四方の小さなサンプルでは、壁一面に施工した際の色の印象を正確に把握することは困難です。

「サンプルでは丁度良い色だと思ったのに、実際に貼ってみたら想像以上に色が薄く感じた」という失敗は、この面積効果が原因で起こります。

このような事態を防ぐため、まずはA4サイズのサンプルで壁に仮貼りし、朝・昼・夜と時間帯を変えて色の見え方をチェックします。

最終候補は、可能であれば1メートル角程度のさらに大きなサンプルで、数日間生活空間に置いて違和感がないかを確認するのが理想的です。

少し濃いと感じるくらいの色が、広い面に貼るとちょうど良く見える場合が多いと覚えておくとよいでしょう。

ポイント(4)天井・壁・床の配色バランスを整える

部屋全体の色のバランスを整えることは、心地よく安定感のある空間を作るための重要なポイントです。

インテリアの配色には、「ベースカラー70%、メインカラー25%、アクセントカラー5%」という美しいとされる比率があり、壁紙はこの中で最も面積の広いベースカラーとしての役割を担います。

さらに、空間に安定感をもたらすもう一つのコツが、色の明るさの配置です。

天井を最も明るい色、床を最も暗い色、そして壁をその中間の明るさに設定すると、私たちが自然界で慣れ親しんだ、明るい空と暗い地面のような景色のバランスを室内で再現できるでしょう。

例えば、天井はオフホワイト、壁はライトグレージュ、床はナチュラルオークといった組み合わせがこれにあたります。

もし壁紙の色選びで迷った場合は、「天井は壁よりもワントーン明るい白系の色を選ぶ」という原則を覚えておくと、大きな失敗を避けられます。

これらの配色バランスを意識するだけで、部屋全体の調和は格段に高まるのです。

ポイント(5)照明による色の見え方を考慮する

壁紙の色は、日中の自然光と夜の照明とでは、その見え方が大きく異なります。

そのため、サンプルを確認する際は、必ず異なる光の条件下でチェックすることが後悔しないためのポイントです。

同じグレーの壁紙でも、太陽光の下ではクールで青みがかって見え、夜にオレンジがかった電球色の照明を当てると、暖かみのあるグレージュのように見えることがあります。

この色の変化を想定せずに選んでしまうと、「夜になると部屋の印象がイメージと違う」といった事態になりかねません。

対策として、過ごす時間が長い時間帯の照明環境を優先して色を選ぶことが推奨されます。

例えば、夜にリラックスして過ごす寝室では、電球色の照明の下で美しく見える色を最優先に考えます。

逆に、日中の活動が多いリビングでは、自然光の下での見え方を重視すると良いでしょう。

調光・調色機能付きのLED照明を導入すれば、時間帯や用途に合わせて光の色を調整し、壁紙の魅力を最大限に引き出すことも可能です。

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壁紙の色がもたらす心理効果

壁紙の色は、単に部屋の見た目を変えるだけでなく、そこで過ごす人の心理や生理にも影響を与えます。

壁は視界に入る面積が広いため、その色の効果を強く受けることになります。

この章では、代表的な色が持つ心理的な効果と、それがどのような空間に適しているのかを解説します。

  1. 白・アイボリー:部屋を明るく広く見せ、清潔感を与える
  2. ベージュ:緊張を和らげ、温かみと安心感をもたらす
  3. グレー:落ち着いた雰囲気を作り、洗練された印象を与える
  4. ブルー:気持ちを静め、集中力を高める効果が期待できる
  5. グリーン:目の疲れを癒し、リラックス効果が高い
  6. その他の色:使い方次第で空間に個性や華やかさを加える

白・アイボリー:清潔感と開放感を演出

白やアイボリーは、光を効率よく反射する性質を持ち、部屋を明るく開放的に見せる効果が最も高い色です。

心理的には「清潔感」や「新しい始まり」を象徴することから、新生活のスタートにもふさわしい色です。

さらに、空間を広く感じさせる膨張色としての特性もあわせ持つため、視覚的な広がりを演出することも可能です。

こうした光を操る効果は、家族が集まるリビングはもちろん、空間を広く見せたい部屋や日当たりの悪い北向きの部屋で特にその真価を発揮します。

ただし、純白は時に緊張感を与えることもあるので、リラックスを最優先したい寝室には注意が必要です。

その場合は、少し黄みがかったアイボリーや柔らかなオフホワイトを選ぶことで、目に優しく落ち着いた空間づくりが可能になります。

ベージュ:温かみと落ち着きを与える

ベージュの壁紙は心身をリラックスさせる温かみと落ち着きを与え、長時間過ごしても疲れにくい安定感のある空間を作ります。

大地や木などの自然素材を連想させる色であり、安定やリラックス、温もりといった心理効果を持っています。

毎日目にしても飽きることがなく生活に溶け込む色なので、家族みんなが心地よく過ごせるのが特徴です。

リビングや家族の集まる空間ではライトベージュを選ぶと明るく開放的でありながら白よりも温かみが感じられ、寝室ではミディアムベージュやくすみベージュを選ぶと適度な暗さで落ち着きがあり安眠を促します。

近年人気を集めている「グレージュ」は、ベージュの温かみと、グレーの洗練された印象を併せ持つ色として、モダンなインテリアを好む方に支持されています。

グレー:モダンで洗練された印象

グレーは、白と黒の中間にある無彩色で、空間に落ち着きと洗練されたモダンな印象を与えます。

主張が少なく、周囲の色を引き立てる効果があるため、ベースカラーとして非常に使いやすい色が特徴です。

心理的には、感情の起伏を抑えて冷静さを保つ効果があるとされ、集中して作業を行いたい書斎やホームオフィスなどに適しています。

明るいライトグレーは、白に近い感覚で使いながらも、白よりも落ち着いた上品な空間を演出できます。

一方、濃いダークグレーは、重厚感や高級感を出したい場合に効果的ですが、部屋全体に使うと暗くなりすぎる可能性があるため、アクセントクロスとして壁の一部分に取り入れる使い方が一般的です。

ブルー:集中力を高め涼しさを感じる

ブルーは、空や海をイメージさせる寒色系の代表的な色で、興奮を鎮めて心身をリラックスさせる鎮静効果があります。

実際に、脈拍や体温を下げる生理的な効果も確認されており、集中力を高めたい勉強部屋や書斎、一日の疲れを癒して安眠したい寝室などに最適です。

また、ブルーは「後退色」と呼ばれ、実際よりも遠くにあるように見える視覚効果を持っています。

そのため、部屋の奥の壁にブルーを取り入れると、空間に奥行きが生まれ、部屋を広く見せられます。

さらに、体感温度を下げる効果も期待できるため、日当たりが良すぎて暑さを感じる部屋に取り入れると、爽やかで快適な空間になるでしょう。

ただし、多用しすぎると冷たい印象を与えることがあるため、温かみのある木製の家具などと組み合わせてバランスを取ることが重要です。

グリーン:癒しと安心感をもたらす

グリーンは、森や植物などの自然を強く連想させ、見る人の心を癒して安心感を与える色です。

目の疲れを和らげる効果や、緊張を緩和してリラックスさせる効果が高いため、リビングや寝室はもちろん、長時間のパソコン作業を行うワークスペースにも適しています。

2025年のトレンドカラーとして注目されている「ホライゾングリーン」のように、少し青みがかったグリーンや、彩度を抑えたくすみグリーンは、落ち着いた大人の空間によく馴染みます。

他の色との協調性が高く、木目調の家具や床材とも非常に相性が良いため、ナチュラルテイストのインテリアを目指す方には特におすすめの色です。

その他の色の特徴と使い方

ピンクやイエロー、オレンジといった個性的な色は、空間に華やかさや自分らしさを表現するための素晴らしい選択肢となります。

例えば、優しさや幸福感をもたらすピンクは、淡いトーンやくすみカラーを選ぶのが、洗練された印象に仕上げるポイントです。

見ているだけで元気が出るイエローやオレンジなどのビタミンカラーは、空間に楽しさや活気をもたらします。

ただし、これらの鮮やかな色は広い面積に使うと刺激が強すぎることもあるため、まずはトイレや洗面所の壁一面といった小さなスペースで試してみるのがよいでしょう。

また、大地のような温もりと安定感を持つテラコッタやブラウンは、落ち着いた寝室や和室のアクセントとして取り入れると、深みのある上質な空間が生まれます。

これらの個性的な色に挑戦する共通のコツは、彩度を抑えた落ち着いたトーンを選ぶことです。

そうすることで、色が主張しすぎることなく、インテリアにしっとりと馴染む、センスの良い空間づくりが可能になります。

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部屋別に見るおすすめの壁紙カラー

それぞれの部屋で過ごす時間や目的は異なるため、壁紙の色もその用途に合わせて選ぶことが快適な暮らしにつながります。

ここでは、リビングや寝室といった主要な部屋ごとに、おすすめの壁紙の色とその選び方を解説します。

  1. リビング:家族が集う空間に合う色
  2. 寝室:安眠を促す落ち着いた色
  3. キッチン:清潔感と明るさを重視
  4. トイレ:狭い空間を広く見せる色
  5. 子ども部屋:成長に合わせて変えやすい色
  6. 玄関・洗面所:印象を良くする色

リビング家族が集う空間に合う色

リビングは、家族が共に過ごし、時にはゲストをもてなすなど、家の中で中心的な役割を持つ空間です。

そのため、誰もがリラックスでき、長時間過ごしても疲れにくい、明るさと落ち着きを両立した色が適しています。

最も失敗が少なく、どのような家具やインテリアとも調和しやすいのは、アイボリー、ベージュ、明るいグレーといったベーシックな色です。

特に近年人気のグレージュは、白壁の明るさを保ちながらも、汚れが目立ちにくく温かみも感じられるため、小さなお子様やペットがいるご家庭にもおすすめです。

もし空間にアクセントを加えたい場合は、テレビの背面やソファの後ろの壁一面だけを、少し濃いグレーや落ち着いたグリーンにすると、部屋全体が引き締まり、洗練された印象になります。

寝室安眠を促す落ち着いた色

一日の疲れを癒し、心身を休めるための寝室には、心を落ち着かせる効果のある色を選ぶことが重要です。

興奮を鎮め、体を休息モードへと導いてくれる、明るさや鮮やかさを抑えた色が適しています。

心を静める作用のあるブルー系、目の疲労を和らげるグリーン系、そして安心感を与えるベージュやグレーといったアースカラーは、リラックス状態を促し、質の高い睡眠へとつながると考えられます。

もし壁全体を落ち着いた色にすると部屋が暗くなりすぎないか心配な場合は、ベッドヘッド側の壁一面だけにアクセントとして取り入れる方法も有効です。

ただし、北向きで日当たりが少ない寝室に寒色系を使うと、部屋全体が冷たく感じられることもあるため注意しましょう。

そのような空間には、暖色系のピンクベージュやラベンダーなどを取り入れることで、柔らかな温かみが加わります。

キッチン清潔感と明るさを重視

キッチンは、食品を扱う場所であるため、何よりも清潔感が大切になります。

壁紙の色は、清潔な印象を与える白やアイボリー、明るいグレーを選ぶのが基本となるでしょう。

これらの色は空間全体を明るく見せ、調理中の手元が見やすくなるという実用的なメリットももたらします。

また、キッチンは油や水がはねやすく、壁紙が汚れやすいという側面も考慮することが重要です。

そのため、色の選択と同時に、汚れを拭き取りやすいフィルム加工が施されたものや、ニオイを軽減する消臭機能が付いた「機能性壁紙」を選ぶのが賢明な選択です。

リビングやダイニングと一体になったLDKであれば、空間全体で色を統一すると美しいまとまりが生まれます。

独立したキッチンの場合は、タイル柄の壁紙をアクセントとして一面に使うことで、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出することも可能です。

トイレ狭い空間を広く見せる色

トイレは家の中で最も面積が小さい空間の一つだからこそ、壁紙の選び方でその印象は劇的に変わります。

広く明るく見せたいのであれば、白やアイボリー、ペールトーンのブルーといった明るい膨張色を選びましょう。

これらの色は光を効果的に反射し、限られた空間に清潔感と開放感をもたらしてくれます。

しかし、トイレにはもう一つ魅力的な側面があります。

面積が小さい分、壁紙の張り替えコストを抑えられるため、リビングなどでは挑戦しにくい個性的な色や柄を試せる絶好の機会となるのです。

例えば、便器の背面の壁一面だけを深みのあるネイビーや華やかなボタニカル柄にすれば、ゲストの印象に残るデザイン性の高い空間を演出できます。

また、湿気がこもりやすい場所でもあるため、消臭や防カビ機能が付いた壁紙を選べば、デザイン性と快適性の両立が可能になります。

子ども部屋成長に合わせて変えやすい色

子ども部屋の壁紙は、子どもの成長に合わせて好みが変化することを考慮して選ぶ必要があります。

幼少期に好んだキャラクター柄や鮮やかな原色の壁紙は、数年後には子ども自身が飽きてしまうかもしれません。

そのため、壁のベースとなる色は、年齢を問わず使えるオフホワイトやアイボリー、ライトベージュといったシンプルで明るい色にしておくとよいでしょう。

そして、子どもの好きな色や柄は、壁の一面だけにアクセントクロスとして取り入れたり、ポスターやファブリックで表現したりする方法をおすすめします。

こうすることで、将来好みが変わった際にも、最小限のコストと手間で模様替えが可能です。

勉強に集中させたい場合は、机の前の壁を落ち着いたブルーやグリーンにすると、集中力を高め、目の疲れを和らげる効果が期待できます。

玄関・洗面所印象を良くする色

玄関は、訪問者が最初に目にする「家の顔」とも言える場所、洗面所は、毎日身支度を整える清潔感が求められる空間です。

どちらの場所も、明るく清潔感のある印象を与えることが重要です。

そのためには、白やアイボリー、明るいグレーといった色が最も適しています。

これらの色は空間を明るく見せ、清潔な印象を強く与えることができます。

特に洗面所では、明るい色の壁紙は鏡に映る顔色を健康的に見せる効果もあります。

もしデザイン性を加えたい場合は、玄関の正面の壁や、洗面所のミラーの周りの壁一面に、アクセントクロスを取り入れるのが効果的です。

深みのあるグリーンや木目調の壁紙をアクセントにすると、空間全体が引き締まり、印象的な空間を演出できます。

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壁紙の色選びのメリット

壁紙の色を意識的に選ぶことは、単に部屋をきれいにするだけでなく、暮らし全体に多くの良い影響をもたらします。

ここでは、壁紙の色選びによって得られる3つの大きなメリットについて解説します。

  1. 部屋の雰囲気を思い通りに変えられる
  2. 心理的な効果で日々の暮らしを快適にできる
  3. 家具や照明との調和で統一感のある空間を実現できる

メリット(1)部屋の雰囲気を自在に変えられる

壁紙の色を変えることは、部屋の雰囲気を最も効果的に、かつ比較的低コストで一新できる方法です。

壁は部屋の中で最も面積が広いため、その色が変わるだけで、同じ間取りや家具のままでも空間の印象は大きく変化します。

例えば、明るい色の壁紙を選べば開放感のある空間に、深みのある色を選べば落ち着いた高級感のある空間に、といった演出が可能です。

大掛かりなリフォームや高価な家具の買い替えを行わなくても、壁紙の色を変えるだけで理想のイメージに近づけることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

色選び一つで、まるで別の部屋のように雰囲気を変えられるため、模様替えやリフォームにおいて非常に費用対効果の高い手法となります。

メリット(2)心理的な効果で快適さを高められる

壁紙の色が持つ心理的な効果を適切に活用することで、日々の暮らしの快適性を高めることができます。

色は、私たちの自律神経に働きかけ、気分や集中力、さらには体感温度にまで影響を与えることが知られています。

例えば、寝室の壁紙をリラックス効果の高い色にすることで、より質の高い睡眠を得やすくなる可能性があります。

また、書斎やワークスペースに集中力を高める色を取り入れれば、仕事や勉強の効率向上も期待できるでしょう。

「この部屋では集中できない」「なんとなく落ち着かない」といった感覚的な問題が、壁紙の色を変えることで改善されるケースは少なくありません。

このように、部屋の目的に合わせて最適な色を選ぶことは、家族全員がより健やかで快適に過ごすための科学的なアプローチです。

メリット(3)家具や照明と合わせて統一感を出せる

壁紙の色を、床や家具、照明といった他のインテリア要素と合わせて計画的に選ぶことで、プロがコーディネートしたような統一感のある洗練された空間を実現できます。

壁紙は、部屋全体のカラースキームの基盤となる重要な要素です。

そのため、壁紙の色を単独で選ぶのではなく、空間全体のバランスを考えて選ぶことが非常に重要になります。

例えば、既存の家具の色味と壁紙のトーンを合わせることで、部屋全体が調和し、まとまりのある印象になります。

また、お気に入りの絵画やソファを引き立たせたい場合は、背景となる壁紙を主張の少ない色にするといった調整も可能です。

このように、壁紙を他の要素との「つなぎ役」として考えることで、インテリア全体の完成度を格段に高めることができます。

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壁紙の色選びのデメリット

壁紙の色選びは楽しい作業ですが、慎重に進めないと「こんなはずではなかった」という後悔につながる可能性があります。

この章では、壁紙選びで特に陥りがちな3つのデメリットと、その原因について詳しく解説します。

  1. 面積効果でサンプルとの印象が変わりやすい
  2. 照明条件によって昼と夜で見え方が異なる
  3. 色選びを誤ると部屋が狭く感じることがある

デメリット(1)面積効果で印象が変わりやすい

壁紙選びで最も多く聞かれる失敗は、見本帳の小さなサンプルで見た色と、実際に壁一面に施工された色とで印象が大きく異なってしまうことです。

この現象は「面積効果」という色の特性が原因で発生します。

色は、見る面積が大きくなるほど、人間の目にはより明るく、そして鮮やかに見える傾向があります。

逆に面積が小さければ、同じ色でも暗く、くすんで見えるのです。

壁紙の見本帳に付いているサンプルは数センチ四方しかなく、これは壁全体の面積の何百分の一にも満たない大きさです。

そのため、小さなサンプルで「ちょうど良い」と感じた色が、広い壁面に貼られると、想像していたよりもずっと明るく、落ち着きのない色に見えてしまうというデメリットが生じます。

この面積効果は、特に淡い色や中間色を選ぶ際に顕著に現れるため、注意が必要です。

デメリット(2)照明条件によって見え方が異なる

日当たりの良い昼間に「完璧だ」と思って選んだ壁紙が、夜に照明をつけたら全く違う色に見えてしまい、がっかりするというのもよくあるデメリットの一つです。

物体の色は、光源から発せられた光がその物体に反射し、私たちの目に届くことで認識されます。

そのため、光源である太陽光や照明の色自体が、壁紙の見え方に直接的な影響を与えます。

例えば、太陽光に近い自然な色の昼白色照明の下では壁紙本来の色がわかりますが、オレンジがかった暖色系の電球色照明の下では、壁紙の色に黄みや赤みが加わって見えます。

クールなブルー系の壁紙が、電球色の下では少し緑がかって見えたり、シンプルなグレーの壁紙が温かみのあるグレージュに見えたりするのはこのためです。

この特性を考慮せずに色を選ぶと、一日のうち特定の時間帯だけ、理想とは異なる雰囲気の部屋で過ごすことになってしまいます。

デメリット(3)色選びを誤ると狭く感じることがある

壁紙の色選びによっては、部屋に圧迫感が生まれたり、実際の広さよりも空間が狭く感じられたりするデメリットがあります。

これは、色が持つ視覚的な錯覚効果が原因です。

色は、手前に飛び出して見える「進出色」と、奥に下がって見える「後退色」に大別されます。

赤やオレンジといった暖色系の色は進出色にあたり、壁に迫ってくるような印象を与えるため、広い面積に使うと空間を狭く感じさせることがあります。

一方で、青や青緑といった寒色系の色は後退色にあたり、壁が遠くにあるように感じさせ、空間に奥行きをもたらします。

また、白などの明るい色は物を大きく見せる「膨張色」、黒などの暗い色は物を小さく見せる「収縮色」としての性質も持っています。

これらの色の錯覚効果を知らずに壁紙を選んでしまうと、意図せず部屋全体が窮屈で落ち着かない印象になる可能性があるのです。

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壁紙の色選びで失敗しないための注意点

デメリットを回避し、理想の空間を実現するためには、プロが実践している具体的な注意点を押さえることが重要です。

ここでは、壁紙の色選びで後悔しないための4つの実践的なポイントを紹介します。

  1. 面積効果を考慮し、サンプルは大きく、色は少し濃いめを選ぶ
  2. 空間全体の調和を考え、床の色を基準に選ぶ
  3. 部屋の方角と自然光の影響を考慮して色を補正する
  4. アクセントクロスは面積と配置場所を慎重に計画する

注意点(1)面積効果を理解して選ぶ

前の章で解説した「面積効果」による失敗を防ぐためには、サンプルの確認方法と色の選び方に具体的な工夫が必要です。

まず、壁紙のサンプルは、必ずA4サイズ以上の大きなものを取り寄せ、実際に壁紙を貼る予定の壁に当てて確認しましょう。

その際、サンプルを壁に立てかけて、少し離れた位置から眺めることがポイントです。

壁紙は常に離れた場所から全体として見ることになるため、手元で小さなサンプルを見るのとは全く印象が異なります。

色の選び方については、「少し濃いかな」と感じるくらいの色を選ぶのが成功の秘訣です。

面積効果によって、色は広い面積に貼られると明るく見えるため、サンプルでちょうど良いと感じる色は、実際に施工すると白っぽく、物足りない印象になる可能性が高いと考えられます。

特に、落ち着いた印象にしたい場合や、アクセントクロスで濃い色を使いたい場合は、希望の色よりもワントーン濃い色を選びましょう。

注意点(2)床や家具とのバランスを取る

壁紙の色を選ぶ際は、壁だけを見るのではなく、必ず床や家具とのバランスを考慮して、空間全体でコーディネートすることが重要です。

インテリアの色を考える順番は、変更が難しいもの、面積が広いものから考えるのが基本となります。

つまり、壁紙の色は「床の色」を基準にして選ぶのが最も失敗の少ない方法です。

例えば、黄みがかったナチュラル系の床には、同じく黄みを含むアイボリーやベージュの壁紙を合わせると、色味の系統が揃い、空間全体が調和します。

逆に、グレイッシュな床に黄みの強い壁紙を合わせると、ちぐはぐな印象になる可能性があるため注意が必要です。

また、すでにお気に入りのソファや棚がある場合は、その家具を「主役として引き立たせたい」のか、「空間に馴染ませたい」のかを決めると、壁紙の色を選びやすくなります。

家具を引き立たせたいなら壁は控えめな色に、家具を馴染ませたいなら壁と家具のトーンを近づけることで、統一感のある空間に仕上がります。

注意点(3)部屋の方角と日当たりを考慮する

同じ色の壁紙でも、部屋の方角や日当たりの条件によって、その見え方は大きく変わります。

そのため、部屋がどの方角を向いているかを考慮して、色の特性を補ったり活かすとよいでしょう。

例えば、北向きの部屋は、一日を通して直射日光が入りにくく、光が青みがかって見える傾向です。

このような部屋でクールな寒色系の壁紙を広い面積に使うと、部屋全体が寒々しく、寂しい印象になってしまうことがあります。

この対策としては、アイボリーやベージュ、クリームイエローといった暖色系の色を選ぶと、空間に温かみが加わり、心地よさが向上するでしょう。

逆に、一日中強い日差しが入る南向きの部屋は、基本的にどのような色でも明るく見えますが、鮮やかすぎる色を選ぶと眩しく感じられることもあります。

その場合は、少し彩度を抑えた落ち着いた色を選ぶと、明るさを保ちつつも穏やかな空間を作ることができます。

注意点(4)アクセントクロスの面積と位置を工夫する

アクセントクロスは、手軽に部屋の印象を変えられる効果的な手法ですが、その面積と貼る位置を誤ると、かえって空間のバランスを崩す原因です。

アクセントクロスが効果的に機能する面積の目安は、部屋の壁全体の20%から30%程度とされています。

これは、一般的な4面体の部屋であれば、壁の1面分に相当します。

この比率を守ることで、色が強くなりすぎず、かつアクセントとしての役割を十分に果たすことができるでしょう。

貼る位置については、部屋に入ったときに自然と視線が向かう場所や、空間の奥行きを感じさせたい壁を選ぶのが基本です。

リビングであればテレビの背面、寝室であればベッドのヘッドボード側の壁が適しています。

また、ドアや窓がなく、壁の面積が広い面に施工すると、アクセントとしての効果がより際立つでしょう。

どの色にするか迷った場合は、部屋で使われているカーテンやソファ、クッションなどの色の中から一色を選ぶと、失敗が少なく、まとまりのあるコーディネートになります。

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壁紙を自分で張り替える方法と費用

壁紙の張り替えを検討する際、「自分でDIYする」か「専門の業者に依頼する」か、どちらを選ぶべきか悩む方は少なくありません。

この章では、DIYと業者依頼それぞれの特徴、費用、そしてどちらを選ぶべきかを判断するためのポイントを解説します。

  1. 賃貸でも可能な貼ってはがせる壁紙の種類と特徴
  2. DIYと業者依頼の費用相場とメリット・デメリットの比較
  3. 自分で施工できるかどうかを判断する壁の状態

貼ってはがせる壁紙の特徴と種類

近年、DIYの人気に伴い、特別な技術がなくても施工でき、賃貸住宅でも原状回復が可能な「貼ってはがせる壁紙」が注目を集めています。

初心者向けとして主流なのは、裏面がシール状の「シールタイプ」と、水で接着する「水で貼るタイプ」の2種類です。

シールタイプは、裏紙を剥がしてそのまま壁に貼るだけで施工が完了するため、のりなどの道具を準備する必要がなく、最も手軽に挑戦できるのが魅力です。

一方、水で貼るタイプは、壁紙の裏面にあらかじめ乾燥したのりが付いており、水に浸すだけで接着力が生まれる仕組みになっています。

こちらはシールタイプに比べて貼り付け後の位置調整が容易で、初心者でも安心して作業できるという利点があります。

これらの壁紙はデザインや色も豊富に揃っていることから、本格的な張り替えの前に、まずトイレの壁一面といった小さなスペースで試してみましょう。

DIYと業者依頼の費用相場を比較

壁紙の張り替えにおける最も大きな違いは、費用と仕上がりの品質です。

どちらの方法が自分に適しているか、以下の比較表を参考に検討してみてください。

比較項目 DIYで張り替える場合 業者に依頼する場合
費用の目安
(6畳)
約1.2万円~2万円 約4万円~7万円
メリット
  • 費用を大幅に抑えられる
  • 自分の手で空間を作る達成感が得られる
  • つなぎ目などが美しいプロの仕上がり
  • 準備や後片付けの手間がかからない
デメリット
  • 仕上がりの品質が技術力に左右される
  • 時間と手間がかかる
  • DIYに比べて費用が高くなる

表の通り、費用面ではDIYが圧倒的に有利です。

しかし、業者に依頼すれば、コンセント周りやコーナー部分といった難しい箇所も美しく仕上げてくれるほか、下地処理や廃材の処分といった面倒な作業も全て任せることができます。

費用を最優先し、作業そのものを楽しみたい方はDIY、仕上がりの美しさと手軽さを求める方は業者依頼が適していると考えられます。

出典:リショップナビ「壁紙(クロス)張り替えの費用相場はいくら?安く抑える方法、DIYについても解説」

自分で施工できるか判断するポイント

DIYに挑戦するかどうかは、費用や手間だけでなく、現在の壁の状態を確認して判断することが非常に重要です。

特に、プロに依頼すべき壁の状態は、主に以下の3つのケースが挙げられます。

もしこれらの状態に当てはまる場合は、無理にDIYで施工すると問題が悪化する可能性があるため、専門の業者に相談するようにしましょう。

  1. 壁紙を剥がした下地に、広範囲のカビが発生している。
  2. 下地に、自分で補修できないほどの大きな穴、凹み、ひび割れがある。
  3. 下地が砂壁や土壁、コンクリートなどで、平滑ではない。

逆に、現在の壁紙を少し剥がしてみて、下地が比較的きれいで平らな状態であれば、DIYでの施工は十分に可能です。

ただし、天井の高い壁や、リビングのような広い面積の施工は、一人では難しく、技術も必要になります。

DIYが初めての方は、まずトイレの壁一面や収納の内部といった、失敗しても目立ちにくい小さな面積から挑戦し、自信がついたら広い面に挑戦するのが失敗しないためのコツです。

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まとめ

壁紙の色選びで失敗しないためには、いくつかの重要なポイントがあります。

まず、どんな部屋にしたいか理想のイメージを明確にし、床や家具との調和を考えることが大切です。

次に、色の印象が大きく変わる「面積効果」を理解し、必ずA4サイズ以上の大きなサンプルで確認しましょう。

その際、昼間の自然光と夜の照明の下で見え方の違いを確かめれば、失敗を防げます。

色の心理効果や部屋の用途に合わせた選び方を取り入れれば、センスに自信がなくても、統一感のある快適な空間が実現できるでしょう。

この記事で解説したポイントを参考に、あなただけの理想の部屋作りを楽しんでください。

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