和室を壁紙でおしゃれに変身|DIY・業者依頼の費用と方法を比較
和室の壁紙を変えるだけで、落ち着いた空間が一気に和モダンや北欧風へと生まれ変わることをご存じですか。
畳や襖との相性を考えながら選ぶことで、寝室としての安らぎや客間の上品さ、子ども部屋の明るさまで自在に演出できます。
さらに、色合いや質感にこだわることで、お部屋全体の雰囲気をより洗練されたものに変えることも可能です。
ただ「デザインが素敵だから」と選んで失敗したくはありませんよね。
色合いや質感、施工方法、さらに費用の違いを知ることで、リフォームでもDIYでも後悔のない選択が可能になります。
この記事ではあなたの暮らしに最適な壁紙選びのポイントをわかりやすく紹介します。
和室の壁紙の基本的な選び方
和室の壁紙を変えたいけれど、何から考えればよいか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この章では、壁紙選びで後悔しないために押さえておきたい基本的な考え方を4つの視点から解説します。
- 畳や建具と調和する色の選び方
- 和モダンやジャパンディなど人気のデザイン
- 主要メーカーのカタログを上手に活用する方法
- 隣接する洋室との連続性を生むコーディネート
選び方(1)和室に合う色の選択ポイント
最近の和室の壁紙選びでは、グレージュが非常に高い人気を集めています。
グレーの持つモダンで落ち着いた印象と、ベージュの持つ温かみや柔らかさを両立させたこの中間色は、多くの和室が持つ独特の雰囲気に自然と溶け込んでくれるでしょう。
その人気の理由は、なんといっても畳との優れた相性です。和室の畳には、敷きたての鮮やかな緑色から、時間と共に味わい深い黄金色へと変化していく特徴的な性質があります。
グレージュというニュートラルな色は、このどちらの色合いとも美しく調和するため、畳の状態を問わずに長期間にわたって落ち着いた空間を維持してくれます。
また、明るいトーンのグレージュを選べば、部屋全体が暗くなるのを防ぎ、開放的な印象を与えてくれるのも嬉しいポイントです。近年増えているリビング隣接の和室でも、様々な色合いのフローリングと合わせやすく、空間全体に統一感をもたらしてくれます。
ただし、忘れてはならないのが、壁紙の色は照明や自然光の当たり方によって見え方が大きく変わるという事実です。
最終的に色を決定する前には、必ずA4サイズ以上の大きめのサンプルを取り寄せ、実際に壁紙を貼る予定の部屋で、朝、昼、夜それぞれの光の下で色合いを確認する作業が、後悔しないために重要です。
選び方(2)和モダンとおしゃれなデザインの特徴
和室をおしゃれな空間にするためには、デザインの方向性を決めることが大切です。
近年注目されているスタイルの一つに、日本の伝統的な美意識と北欧のデザイン哲学を融合させたジャパンディがあります。このスタイルは、無駄を削ぎ落としたシンプルな空間に、木の質感やアースカラーといった自然素材の温もりを取り入れるのが特徴です。
壁紙を選ぶ際は、華美な柄物よりも、織物調や塗り壁調といった、ほのかな凹凸や素材感のある無地系のものが好まれます。
もう一つの人気の方向性が、伝統的な和の要素を現代的に解釈した和モダンです。和モダンな空間を効果的に演出するには、アクセントクロスの活用が有効です。
壁の四面のうち一面や、床の間、飾り棚の奥といった限られたスペースにだけ、他とは異なる色や柄の壁紙を取り入れましょう。
例えば、壁の大部分をシンプルなグレージュやアイボリーでまとめ、アクセントとして抹茶色や藍色、墨色といった日本の伝統色を使うと、空間が引き締まり、洗練された印象になります。
その際、立体的な質感やほのかな光沢を持つ素材を選ぶと、照明が当たった際に美しい陰影が生まれ、シンプルながらも奥行きと品格のある空間を創り出すことができます。
選び方(3)主要メーカーのカタログ活用法
壁紙選びで具体的なイメージを掴むなら、まず主要メーカーのカタログを見てみるのがおすすめです。
サンゲツやリリカラといった大手メーカーは、ウェブサイトで誰でも手軽に見られるデジタルカタログを公開しています。膨大な選択肢の中から効率的に候補を絞り込むには、全体のトレンドを把握すると良いでしょう。
カタログには、プロが手掛けた施工事例写真が豊富に掲載されているので、大いに参考になります。
和室だけでなく様々な空間の写真を見ることで、色の組み合わせや家具との相性など、理想のスタイルを見つけるヒントが得られるはずです。特にコーディネート写真集のようなコンテンツは、壁紙単体ではなく空間全体での使われ方が分かるため、イメージを具体化するのに役立ちます。
カタログを眺めていると、伝統文様をモダンにアレンジしたデザインなど、思わぬ発見があるかもしれません。まずはデジタルカタログで直感的に心惹かれるものをいくつか選び、候補を絞り込んでいきましょう。
そして最終候補は、必ず実物のサンプルを取り寄せてください。質感や色味を自分の目で確かめることが、後悔しないための最も重要な確認作業となります。
壁紙選びのイメージを具体的にするために、以下のメーカーのデジタルカタログをご活用ください。
| メーカー名 | デジタルカタログへのリンク | 特徴 |
| サンゲツ | サンゲツ デジタルブック | 業界最大手で圧倒的な品揃え。トレンドを反映したデザインから機能性壁紙まで幅広く、理想のスタイルが見つかりやすいです。 |
| リリカラ | リリカラ WEBカタログ | デザイン性に定評があり、日本の伝統文様をモダンにアレンジしたものなど、個性的でおしゃれな壁紙が豊富です。 |
| シンコール | シンコール デジタルカタログ | 機能性壁紙のバリエーションが充実。シンプルで使いやすいデザインから、遊び心のあるデザインまで幅広く展開しています。 |
| トキワ | トキワ デジタルカタログ | 耐久性や耐傷性に優れた壁紙が特徴。デザイン性と機能性を両立した製品が多く、長く安心して使えます。 |
| ルノン | ルノン WEBカタログ | 「空気を洗う壁紙®」など、健康や環境に配慮した壁紙が充実。優しい色合いやナチュラルなデザインが豊富です。 |
選び方(4)洋室との調和を考えた壁紙選び
リビングの隣に和室がある間取りでは、洋室との調和を考えることが空間全体をおしゃれに見せる上で非常に重要です。
二つの空間に一体感を持たせるためには、壁紙の色選びが大きな役割を果たします。
このような場合に最適な選択肢となるのが、選び方(1)でも紹介したグレージュのようなニュートラルカラーです。主張が強すぎない中間色は、様々なインテリアテイストに馴染みやすく、隣接する洋室の床材や家具、カーテンの色を邪魔することなく、自然なつながりを生み出します。
グレー系の色を選ぶ際には、その色味に注目すると、より高度なコーディネートが可能です。グレーには、赤みや黄色みを帯びたウォーム系と、青みを帯びたクール系の2種類があります。
どちらを選ぶかは、隣接する洋室のインテリアスタイルによって判断します。
| グレーの種類 | 相性の良いインテリアスタイル | 空間が持つ印象 |
| ウォーム系 |
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| クール系 |
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このように、洋室の雰囲気に合わせて壁紙のトーンを選ぶことで、空間の連続性を保ちながら、それぞれの部屋の個性を引き立てることができます。
特にリビング横の和室では、壁全体の色を洋室と同一トーンでまとめつつ、床の間などにアクセントクロスを用いて和の要素をプラスする方法が、統一感と和室らしさを両立させる上で効果的です。
和室の壁紙リフォーム よくある3つの失敗例
「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、ここでは和室の壁紙リフォームで特に多い失敗例を3つ紹介します。
事前に原因を知っておくことで、これから解説する失敗を確実に避けることができます。
- サンプルと実際の壁の色が違って見える失敗
- 壁の状態を見誤ってすぐに剥がれてくる失敗
- DIYで材料が足りなくなってしまう計算ミス
失敗例(1)サンプル確認不足による色の見え方の違い
カタログの小さなサンプルだけで色を決めてしまい、壁全体に貼ってみたら全く違う印象に見える、というのは最もよくある失敗の一つです。
これは、色の面積効果と呼ばれる人間の目の錯覚が主な原因です。同じ色であっても、面積が大きくなればなるほど、色はより明るく、そして淡い色合いに見える傾向があります。
例えば、サンプルでちょうど良いと感じた少し濃いめのグレーが、壁一面に貼ると想像以上に明るく白っぽく見えてしまい、空間がぼやけた印象になってしまうケースです。
逆に、落ち着いた空間にしたくて選んだ淡いベージュが、壁全体ではほとんど白にしか見えず、物足りなさを感じることもあります。
この色の見え方の違いは、照明によってさらに顕著になります。夜に店舗のオレンジがかった照明の下で選んだ壁紙が、日中に自宅の白い自然光の下で見ると、全く違う色に見えるのはこのためです。
特に和室は、障子越しの柔らかい自然光や、行燈を思わせる温かみのある間接照明など、独特の光環境にあります。
このような環境要因を考慮せずに小さなサンプルだけで判断してしまうと、完成後にイメージと大きくかけ離れた空間になってしまうリスクが非常に高くなります。
失敗例(2)下地状態の確認不足
古い和室に多い砂壁や塗り壁、聚楽壁などの上から、適切な処理をせずに直接壁紙を貼ってしまい、施工後すぐに浮きや剥がれが発生するのも典型的な失敗例です。
これらの伝統的な和室の壁は、表面が砂や土、繊維などで構成されており、経年によって接着力が弱まっています。
手で軽く触っただけで砂や粉がポロポロと落ちてくるような状態では、壁紙を貼るための接着剤が壁の表面にしっかりと定着しません。
接着剤は壁紙と下地の両方に強く密着することで機能しますが、下地自体が脆くて剥がれやすい状態では、壁紙の重さに耐えきれずに下地ごと剥がれ落ちてしまうのです。
また、これらの壁は表面に細かな凹凸があるため、そのまま壁紙を貼っても空気が入りやすく、仕上がりも美しくありません。
DIYで挑戦する際にこの下地の状態を見誤ってしまうと、せっかくきれいに貼れたと思っても、数週間から数ヶ月で継ぎ目から浮き始め、最終的には全体が剥がれてくるという事態になりかねません。
ご自宅の和室の壁を指で軽くこすってみて、砂や粉が指に付着するかどうかは、下地処理が必要かどうかを判断する簡単な目安になります。もし付着するようであれば、その壁は壁紙を直接貼るには適さない状態であると判断できます。
失敗例(3)必要量計算の誤りと発注ミス
特にDIYで柄物の壁紙を選ぶ際に、必要な壁紙の量を正確に計算できず、作業の途中で材料が足りなくなってしまうという失敗が後を絶ちません。
無地の壁紙であれば、部屋の壁の面積を計算し、少しの予備分を見込んでおけば大きな問題は起こりにくいです。
しかし、柄物の壁紙には、隣り合う壁紙の模様をつなぎ合わせるために必要な柄リピートという考え方が存在します。
これは、壁紙のデザインが一定の間隔で繰り返されていることを示し、模様をきれいに合わせるためには、この柄リピート分の長さを余分に考慮してカットしなければなりません。
この柄リピートの計算を見落としてしまうと、いざ貼ろうとしたときに模様が合わず、多くのロスが発生してしまいます。
例えば、天井高2.4mの壁に、柄リピートが53cmの壁紙を貼る場合を考えます。
| 項目 | 計算方法 | 必要な長さ |
| 無地の場合 | 天井高+上下の余分 | 約2.5m |
| 柄物の場合 | 天井高+柄リピート考慮 | 約2.93m |
このように、1枚あたり約40cmも多く壁紙が必要になる計算です。
これを知らずに無地と同じ感覚で発注してしまうと、最後の1枚を貼る段階で壁紙が足りないという事態に陥ります。
さらに、貼り間違いや将来的な部分補修のために、算出した必要量に加えて10%から15%程度の予備分を注文しておくのが一般的であり、この予備分の考慮漏れも材料不足の大きな原因となります。
メーカーのウェブサイトで提供されている自動計算ツールを活用し、複雑な計算ミスを防ぐことが重要です。
和室の壁紙のDIY施工方法
業者に依頼するよりも費用を抑えて、自分の手で和室を生まれ変わらせたいと考える方もいるでしょう。
この章では、和室の壁紙をDIYで施工するための具体的な方法と、作業を成功させるためのコツを4つのテーマに分けて解説します。
- 賃貸住宅でも可能な剥がせる壁紙の貼り方
- 難易度の高い天井に壁紙を貼る手順
- 押入れや床の間など狭い空間の施工方法
- 初心者が最初に揃える道具とその費用
施工法(1)賃貸でも安心な剥がせる壁紙の貼り方
賃貸住宅だからと和室の模様替えを諦める必要はありません。
現在は、退去時に元の状態に戻せる原状回復が可能な剥がせる壁紙が数多く販売されており、これらを使えば安心してDIYに挑戦できます。
剥がせる壁紙は、裏面がシール状になっているものが主流で、特別な糊を用意する必要がなく手軽に始められるのが魅力です。
施工を始める前に最も重要な工程が、試し貼りです。和室の壁は砂壁や塗り壁、あるいは古いタイプの壁紙など様々で、剥がせる壁紙との相性もそれぞれ異なります。
まずは目立たない壁の隅や、家具の裏側になるような場所で、実際に使う壁紙を小さくカットして貼り付けてみましょう。
24時間ほど置いた後、壁紙をゆっくりと剥がしてみて、下地を傷つけることなくきれいに剥がせるか、糊が壁に残らないかを確認します。この確認を怠ると、退去時に思わぬトラブルになる可能性があるため必ず実施してください。
本番の作業では、まず壁の寸法を正確に測り、天井の高さに10cmほど余裕を持たせた長さで壁紙をカットします。
上から5cmほど裏紙を剥がして壁の上端に貼り付け、垂直になっているかを確認しながら、撫でバケを使って中心から外側に向かって空気を抜くようにゆっくりと貼っていきます。
一度に全ての裏紙を剥がすのではなく、少しずつ剥がしながら貼っていくのがシワなくきれいに仕上げるコツです。
施工法(2)天井への壁紙施工の手順とコツ
DIYでの壁紙施工において、最も難易度が高いのが天井です。
常に上を向いての作業となり、重力に逆らって壁紙を支えなければならないため、壁面の施工とは全く異なる技術と準備が求められます。
安全と仕上がりの品質を確保するために、天井の施工は必ず二人以上で協力して行うようにしてください。
一人で作業するのは極めて困難であり、怪我のリスクも高まります。
足場には、脚立を何度も移動させるよりも、ホームセンターなどでレンタルできる作業台を2つ並べて使うのが理想的です。安定した広い足場を確保すると、安全性が向上し、作業効率も格段に上がるでしょう。
生のり付き壁紙を使用する場合、貼る直前に壁紙全体に糊を塗ります。その後、壁紙をアコーディオンのように蛇腹状に折り畳んでおくと、持ち運びやすく、貼る際にも扱いやすくなります。
天井に貼り付ける際は、一人が壁紙の端を持ち、もう一人が撫でバケで空気を抜きながら少しずつ貼り進めていきましょう。
このとき、天井用の壁紙押さえ棒などの補助的な道具があると、作業がよりスムーズになります。
天井の施工は体力と集中力を要する難しい作業です。少しでも不安を感じたり、危険だと判断した場合は、無理をせずにその部分だけプロに依頼するという選択も検討しましょう。
施工法(3)押入れ・床の間の壁紙張り替え方法
押入れや床の間といった狭くて奥行きのある空間は、和室の壁紙DIYにおける特有の難所です。
通常の道具では奥まで手が届きにくかったり、体勢が不安定になったりするため、専用の道具と事前の段取りが作業を成功させる上で重要になります。
まず、作業効率を上げるために、壁紙は内部でカットするのではなく、あらかじめ外の広い場所で正確な寸法にカットしてから持ち込むようにしましょう。
押入れの内部のように薄暗い場所では、作業用のライトを用意すると、隅々まで明るく照らせるため、貼り残しやシワを見つけやすくなります。
道具については、通常の長い柄の撫でバケやローラーでは奥まで届かず、きれいに圧着することができません。そのため、柄の短いミニローラーや、手のひらサイズの小さな撫でバケといった、小回りの利く道具を用意すると非常に便利です。
床の間は、掛け軸をかけたり花を生けたりする和室の象徴的な空間であり、特に美しく仕上げたい場所です。
正面の壁にアクセントクロスを用いることで、空間にメリハリが生まれます。例えば、抹茶色や藍色といった深みのある色を選ぶと、飾るものを引き立て、上品で格調高い雰囲気を演出できるでしょう。
柱や落とし掛けとの境界部分は、竹ベラを使って丁寧に折り目をつけ、カッターの刃をこまめに替えながら慎重にカットすることが、美しい仕上がりにつながります。
施工法(4)DIY初心者が用意すべき道具一覧
DIYの仕上がりは、技術だけでなく使用する道具の品質にも大きく左右されます。
特に壁紙貼りは、カッターの切れ味やローラーの滑らかさが、継ぎ目の美しさや空気の抜け具合に直結するため、適切な道具を揃えることが成功への第一歩です。
100円ショップの道具でも代用できるものはありますが、切れ味が命のカッターや、継ぎ目をしっかり圧着するローラーなどは、ホームセンターなどで販売されている壁紙専用の製品を選ぶことを強く推奨します。
初心者が壁紙DIYを始めるにあたって、最低限揃えておきたい基本的な道具と、あると作業が格段に楽になる便利な道具は以下の通りです。
| 種類 | 道具名 | 主な用途 |
| 基本道具 | カッター(+替刃) | 壁紙のカット、余分な部分の切り取り |
| 竹ベラ・地ベラ | 角や隅に折り目をつける、カット時のガイド | |
| 撫でバケ | 壁紙を貼り付け、中心から空気を抜く | |
| 押さえローラー | 壁紙の継ぎ目をしっかりと圧着する | |
| メジャー | 壁や壁紙の寸法を正確に測る | |
| スポンジ | はみ出た糊をきれいに拭き取る | |
| 便利道具 | カット定規 | 壁紙をまっすぐきれいにカットするためのガイド |
| 脚立・作業台 | 高い場所の作業を安全に行うための足場 | |
| 養生テープ | 柱や床を糊の付着から保護する |
これらの道具を全て揃える場合、初期費用として15,000円から25,000円程度が目安となります。
ホームセンターなどでは、これらの基本道具がセットになった初心者向けのキットも販売されているため、何から揃えればよいか分からない場合は、まずそうしたセット商品から始めてみるのも良い方法です。
業者に依頼して和室の壁紙を張り替えるには
DIYの楽しさも魅力的ですが、確実で美しい仕上がりを求めるならプロの業者に依頼するのが最善の選択です。
この章では、業者に壁紙の張り替えを依頼する際に知っておきたい費用相場から、信頼できる業者の選び方までを具体的に解説します。
- 6畳和室の壁紙張り替えにかかる費用相場
- 見積もりを取得した際に確認すべきポイント
- 工事開始から完了までの期間と作業の流れ
- 後悔しないために信頼できる業者を選ぶ基準
費用相場(1)6畳和室の張り替え費用
業者に和室の壁紙張り替えを依頼する場合、最も気になるのが費用です。
具体的な金額は部屋の状況や選ぶ壁紙によって変動しますが、一般的な6畳の和室の壁面のみを張り替える場合の費用相場は、材料費と工事費を含めて35,000円 ~ 80,000円程度です。
この費用の内訳は、主に壁紙本体の価格と、職人の技術料である施工費、そして既存の壁紙を剥がすなどの諸経費から成り立っています。
費用が変動する最大の要因は、選ぶ壁紙のグレードです。壁紙は大きく分けて、比較的安価な量産品と、デザインや機能が豊富なスタンダード品やハイグレード品があり、どれを選ぶかで総額が大きく変わります。
また、現在の壁が砂壁や塗り壁である場合は、壁紙を貼るための下地処理が別途必要となり、これに追加費用が発生します。
以下に、費用に関わる主な要素をまとめました。
| 項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 基本料金(6畳壁面) | 35,000円 ~ 80,000円 | 量産品かハイグレード品かで変動 |
| 追加費用(下地処理) | 20,000円 ~ 50,000円 | 砂壁・塗り壁の場合に発生 |
| 追加費用(天井施工) | 15,000円 ~ 30,000円 | 天井も同時に張り替える場合 |
予算を抑えたい場合は、量産品の壁紙でも十分に美しい仕上がりが期待できます。
しかし、毎日目にする空間だからこそ、デザインや質感にこだわってスタンダード品以上を選ぶと、長期的な満足度はより高まる傾向にあります。
費用相場(2)見積もり取得時の確認ポイント
適正な価格で質の高い工事をしてもらうためには、必ず複数の業者から見積もりを取り、その内容を比較検討が不可欠です。
最低でも2社から3社に現地調査を依頼し、同じ条件で見積もりを出してもらいましょう。
一見すると安く見える見積もりでも、必要な作業が含まれておらず、後から追加費用を請求されるケースもあるため、金額の総額だけで判断するのは危険です。
見積書を受け取ったら、特に以下の4つの項目を重点的にチェックしてください。
| チェック項目 | 確認する内容 |
| 単価の表記 | 費用がメートル単価か平方メートル単価かを確認します。総額だけでなく、計算の基準を把握が重要。 |
| 材料の仕様 | 使用する壁紙のメーカー名と品番が具体的に記載されているかを確認。「壁紙一式」のような曖昧な表記は避ける。 |
| 作業内容の詳細 | 「既存壁紙剥がし」「下地処理」「廃材処分費」などが個別に記載されているかを確認。含まれる作業範囲を明確にする。 |
| 保証の有無 | 施工後の剥がれや浮きに対する無償補修保証があるかを確認します。保証期間や内容もチェックしておくと安心です。 |
施工手順(1)施工期間と作業の流れ
プロの業者による6畳和室の壁紙張り替えは、非常に効率的に進められます。
現在の壁の状態が良好で、既存の壁紙を剥がして新しいものを貼るだけで済む場合、作業は1日で完了するのが一般的です。
朝から作業を開始すれば、夕方には家具を元の位置に戻して生活できる状態になります。
一方、砂壁や塗り壁からの張り替えで下地処理が必要な場合は、作業工程が増えるため、2日から3日程度の期間が必要になります。下地処理では、シーラーと呼ばれる下地材を塗布した後に、乾燥させるための時間が必要となるためです。
一般的な作業の流れは以下のようになります。
| 日程 | 作業工程(下地が良好な場合) | 作業工程(下地処理が必要な場合) |
| 1日目 | 養生 → 既存壁紙剥がし → 壁紙貼付 → 仕上げ・清掃 | 養生 → 既存壁の掻き落とし → シーラー塗布・乾燥 |
| 2日目 | – | パテ処理・乾燥 |
| 3日目 | – | 壁紙貼付 → 仕上げ・清掃 |
プロに依頼する最大の利点は、DIYでは難しい継ぎ目の処理や柱まわりの複雑なカット、柄合わせなどを、ほとんど目立たないように美しく仕上げてくれる点にあります。
施工期間中は、部屋にある家具を一時的に別の場所へ移動させる必要があります。どのタイミングで家具を動かせばよいかなど、具体的なスケジュールについては事前に業者としっかりと打ち合わせをしておきましょう。
施工手順(2)信頼できる業者の選び方
満足のいくリフォームを実現するためには、信頼できる業者をパートナーとして選ぶことが何よりも重要です。
見積もり金額の安さだけで選ぶのではなく、以下の4つの基準を総合的に評価して、安心して任せられる業者を見極めましょう。
| 判断基準 | チェックするポイント |
| 施工実績 | 和室の施工事例が豊富か、ウェブサイトなどで美しい仕上がりの写真を確認できるか。 |
| 現地調査 | 壁の状態を丁寧に確認し、こちらの要望を細かく聞いた上で最適な提案をしてくれるか。 |
| 担当者の対応 | 質問に対して専門的な内容でも分かりやすく、誠実に説明してくれるか。 |
| 価格設定 | 極端に安すぎず高すぎず、地域の相場から大きく外れていない適正な価格か。 |
和室の施工は、砂壁の扱いや柱との境界部分の仕上げなど、洋室とは異なる専門的な知識と技術が求められます。
そのため、単に価格が安いという理由だけで選ぶのではなく、これらの基準を満たす信頼できる業者を見つけることが、最終的な満足度に大きく影響します。
複数の業者と実際に会って話をし、総合的に判断することが大切です。
和室の壁紙のメリット
和室の壁を伝統的な塗り壁や砂壁から壁紙に変えることで、空間の可能性は大きく広がります。
この章では、和室に壁紙を取り入れることで得られる3つの具体的なメリットについて解説します。
- 和モダンや洋風など多様なアレンジが可能になる
- 部屋全体の印象を手軽に大きく変えられる
- 賃貸住宅でも原状回復を気にせず楽しめる
メリット(1)和室を和モダンや洋風にアレンジできる
和室に壁紙を取り入れる最大のメリットは、デザインの選択肢が飛躍的に増え、空間を自分好みに自由にアレンジできることです。
従来の和室が持つ土壁風や聚楽壁風といった限られたイメージから解放され、多種多様な色、柄、質感の壁紙の中から理想の空間に合ったものを選べるようになります。
例えば、人気のグレージュやアイボリーといったニュートラルカラーの織物調壁紙を選べば、畳や柱が持つ木の温もりと調和させつつ、洗練された和モダンな雰囲気を演出できます。
また、北欧風の植物柄や幾何学模様の壁紙をアクセントとして取り入れれば、日本の伝統美と北欧デザインが融合したジャパンディスタイルを楽しむことも可能です。
さらに、子ども部屋として和室を活用する場合には、明るくポップな色や可愛らしい柄の壁紙を選ぶことで、畳の部屋でありながらも子どもが喜ぶ楽しい空間を創り出すことができます。
このように、壁紙ひとつで伝統的な和室の落ち着いた雰囲気はそのままに、リビングのフローリングと自然につながるモダンな空間を創ったり、用途に合わせて全く異なる表情を持たせたりすることが手軽に実現できるのです。
メリット(2)部屋の印象を大きく変えられる
壁紙の張り替えは、部屋の印象を手軽かつ劇的に変化させられる非常に効果的な方法です。
壁は部屋の中で最も広い面積を占める要素であり、人間の視界に大きく影響を与えるため、その色や質感が変わるだけで空間全体の雰囲気は根本から変わります。
例えば、日当たりが悪く少し暗い印象だった和室でも、アイボリーやオフホワイトといった明るい色の壁紙に張り替えることで、室内光を効果的に反射し、部屋全体を明るく開放的に見せることができます。
これにより、同じ6畳の和室でも以前より広く感じられるようになる効果が期待できるでしょう。
また、壁紙の色が持つ心理的な効果を利用して、空間の快適性を高めることも可能です。寝室として使う和室であれば、心を落ち着かせる効果があるとされるブルー系やグリーン系の壁紙を一面に取り入れることで、安らぎのあるリラックス空間を演出できます。
客間として使うなら、温かみや親しみやすさを感じさせるベージュ系やオレンジ系の色を選ぶと、訪れた人が心地よく過ごせるおもてなしの空間になります。
大掛かりな間取りの変更や家具の買い替えをしなくても、壁紙を変えるだけで、その部屋の用途や目的に合わせた最適な環境を創り出せる点は、大きなメリットです。
メリット(3)賃貸でも対応できる壁紙がある
これまでは原状回復の義務があるため、賃貸住宅の和室を自分好みに変更することは非常に困難でした。
しかし、技術の進歩によって、壁を傷つけることなくきれいに剥がせるタイプの壁紙が普及したことで、この問題は解決され、賃貸でも安心して模様替えを楽しめるようになったことは大きなメリットです。
現在の剥がせる壁紙は、しっかりと壁に貼り付く十分な粘着力を持ちながら、剥がすときには下地を傷つけたり、糊が壁に残ったりすることなくきれいに除去できる特殊な粘着技術が用いられています。
これにより、入居者は退去時の修繕費用などを心配することなく、自分の好きなデザインの壁紙で和室を自由にカスタマイズが可能になりました。
例えば、数年間住む間に気分を変えたくなったときや、子どもの成長に合わせて部屋の雰囲気を変えたいと思ったときにも、気軽に新しい壁紙に張り替えることができます。
まずは失敗の少ない壁の一面だけをアクセントクロスとして試してみるなど、低いハードルで始められる手軽さも魅力です。
賃貸だからという理由でインテリアを諦める必要がなくなり、持ち家と同じように和室の空間づくりを追求できるようになった点は、壁紙がもたらす非常に価値のあるメリットです。
和室の壁紙のデメリット
多くのメリットがある和室の壁紙リフォームですが、実行する前に知っておくべきいくつかの注意点も存在します。
特に和室特有の壁の状態が、思わぬ課題となることもあるため、事前にデメリットを把握しておくことが重要です。
- 壁の状態によっては施工が非常に難しくなる
- DIYではプロのような美しい仕上がりは難しい
- 下地処理が必要な場合は費用が想定より高くなる
デメリット(1)下地状態によっては施工が難しい
和室の壁紙リフォームにおける最大の課題は、既存の壁の状態、すなわち下地の問題です。
多くの古い和室で採用されている砂壁、塗り壁といった伝統的な壁は、そのままの状態では現代の壁紙を施工するのに適していません。
これらの壁は表面の強度が低く、経年劣化によってもろくなっているため、壁紙の重さや接着剤の張力に耐えることができず、無理に貼っても短期間で下地ごと剥がれ落ちてしまう危険性があります。
そのため、これらの壁に壁紙を貼るためには、下地処理と呼ばれる専門的な準備作業が不可欠となります。
この下地処理は、単に壁の表面を掃除するだけではありません。まず、もろくなった表面をヘラなどで丁寧に掻き落とし、その後、シーラーと呼ばれる下地強化剤を塗布して表面を固めます。
さらに、壁紙を平滑に貼るために、パテを使って壁全体の凹凸をなくす作業も必要です。
この一連の作業は非常に手間と時間がかかり、壁の劣化状態が激しい場合にはDIYでの対応は極めて困難になります。
適切な下地処理を怠れば、どんなに高価で美しい壁紙を選んでも、その性能を全く発揮できずに終わってしまうという点が、和室特有の大きなデメリットです。
デメリット(2)DIY施工は仕上がりに差が出やすい
手軽に挑戦できるDIYですが、プロフェッショナルが施工したような完璧な仕上がりを求めるのは、正直なところ非常に難しいでしょう。
特に和室は、真壁造りに代表されるように柱や長押、鴨居などが壁の途中に露出している構造が多く、洋室の大壁と比べて壁紙のカットや貼り付け作業が格段に複雑になります。
柱と壁の境界線をまっすぐきれいにカットしたり、凹凸のある部分にシワなく壁紙を貼り付けたりするには、高い技術と経験が求められます。
DIYで最も差が出やすいのが、壁紙と壁紙の継ぎ目の処理です。プロは継ぎ目がどこにあるか分からないほど自然に仕上げますが、初心者が行うと継ぎ目に隙間ができてしまったり、逆に重なりが目立ってしまったりすることが少なくありません。
また、壁紙の下に空気が残ってしまい、施工直後はきれいに見えても、時間が経つにつれて気泡が浮き出てくることもあります。
もちろん、多少の粗さも手作りの味として楽しむという考え方もあります。しかし、継ぎ目のない完璧な壁面や、細部の美しい納まりを重視するのであれば、DIYでは満足のいく結果を得られない可能性がある点は、デメリットとして認識しておきましょう。
デメリット(3)業者依頼では費用が高くなる
プロの業者に依頼すれば美しい仕上がりは保証されますが、特に下地処理が必要な和室の場合は、費用が当初の想定を大幅に上回ってしまう可能性があります。
一般的なビニールクロスが貼られた洋室の張り替えであれば、既存の壁紙を剥がして新しいものを貼るだけなので、費用もある程度予測が立てやすいです。
しかし、砂壁や塗り壁からのリフォームでは、前述した専門的な下地処理作業が追加で発生するため、その分の材料費と技術料が見積もりに上乗せされます。
この下地処理費用は、決して安いものではありません。壁の状態によっては、壁紙の張り替え費用とほぼ同額の追加料金が必要になるケースも珍しくありません。
さらに、壁の劣化が極度に進行しており、シーラーやパテだけでは対応できないと判断された場合には、既存の壁の上からベニヤ板や石膏ボードを張る大工工事が必要になることもあります。
そうなると、工事の規模が大きくなり、費用は当初の予算を大きく超えてしまうでしょう。
このように、和室の壁の状態によっては、壁紙の張り替えが単純な内装工事ではなく、小規模なリフォーム工事に近い費用感になる可能性がある点は、業者に依頼する際に考慮するデメリットです。
和室の壁紙のメンテナンス方法
お気に入りの壁紙に張り替えた和室は、できるだけ長くその美しい状態を保ちたいものです。
この章では、普段の簡単なお手入れ方法から、カビや剥がれといったトラブルが発生した際の具体的な対処法までを解説します。
- 壁紙の素材に合わせた日常の掃除方法
- 湿気が多い和室でのカビの発生と対処法
- 小さな剥がれや破れを自分で補修する手順
メンテナンス(1)日常の汚れ落としと掃除方法
壁紙の日常的なメンテナンスは、その素材の特性を理解して行うことが基本です。
誤った方法で掃除をすると、かえって壁紙を傷めたり、シミの原因になったりするため注意しましょう。
現在、日本の住宅で最も一般的に使用されているビニールクロスは、表面がビニール樹脂でコーティングされており、耐久性が高く水拭きが可能です。
普段はハンディモップなどで表面のホコリを軽く払う程度で十分ですが、手垢などの汚れが付着した場合は、水で固く絞った布で優しく拭き取ります。
それでも落ちない油性の汚れには、薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き、その後、洗剤成分が残らないようにきれいな水で絞った布で拭き上げ、最後に乾いた布で水分を取り除きます。
一方、布クロスや紙クロスといった自然素材の壁紙の特徴は、水分に非常に弱いことです。これらの素材に水拭きをしてしまうと、変色や剥がれ、カビの発生につながるため絶対に避けてください。
布や紙の壁紙のお手入れは、乾いた布や柔らかいブラシ、はたきなどで表面のホコリを優しく払い落とすことが基本です。
素材の特性に合わせた正しいお手入れを心がけることで、壁紙の美しさと寿命を大きく延ばすことができます。
メンテナンス(2)カビが発生した場合の対処法
畳や押入れがあり、湿気がこもりやすい和室は、家の中でも特にカビが発生しやすい環境の一つです。
壁紙の表面に黒い点々としたカビを見つけてしまった場合は、範囲が広がる前に早めに対処することが肝心です。
ごく初期の表面的なカビであれば、消毒用のエタノールを乾いた布にスプレーし、カビの部分を優しく叩くように拭き取ることで除去できる場合があります。
このとき、ゴシゴシと強くこするとカビの胞子を壁紙の奥に広げてしまう可能性があるため、注意が必要です。
エタノールで除去できない軽度の黒カビには、市販されている壁紙用のカビ取り剤や、塩素系の漂白剤を薄めたものを使用します。
ただし、これらの薬剤は壁紙を変色させてしまうリスクがあるため、使用前には必ず壁の目立たない隅の方で試し拭きを行い、問題がないことを確認してから作業してください。
そして、何よりも重要なのがカビを発生させないための予防策です。
| 予防策 | 具体的な方法 |
| 換気 | 天気の良い日は窓を2箇所以上開けて空気の通り道を作る |
| 除湿 | 除湿機やエアコンのドライ機能を活用し、湿度を60%以下に保つ |
| 通気 | 押入れの襖を定期的に開けたり、壁際に家具をぴったりつけない |
これらの地道な対策を日常的に心がけることが、カビの発生を防ぐ最も効果的な方法です。
メンテナンス(3)壁紙の剥がれ・破れの補修手順
日常生活の中で、家具をぶつけてしまったり、ペットが引っ掻いてしまったりして、壁紙に小さな剥がれや破れができてしまうことがあります。
このような軽微な損傷であれば、専門の業者に依頼しなくても、DIYで目立たないように補修が可能です。
壁紙の継ぎ目や角の部分が少しめくれてきた程度の剥がれであれば、ホームセンターなどで販売されている壁紙用の接着剤を使って簡単に補修可能です。
まず、剥がれた部分のホコリや汚れをきれいに取り除き、接着剤を楊枝や細いノズルの先端につけて、剥がれた壁紙の内側に薄く均一に塗布します。
その後、指やローラーで壁にしっかりと圧着し、はみ出した接着剤があれば、濡れたスポンジですぐに拭き取ります。
壁紙に穴が開いてしまったり、一部が破れてしまったりした場合は、パッチワーク補修という方法が有効です。これは、壁紙を張り替えた際に保管しておいた余りの壁紙を使って、損傷した部分を補修する方法です。
まず、損傷部分よりも一回り大きくカットした補修用の壁紙を、元の壁紙の柄と合うように重ねてテープで仮止めします。
次に、カッターで補修用の壁紙と下の壁紙を同時に四角く切り抜き、下の古い部分だけを剥がします。
最後に、開いた部分に新しい壁紙をはめ込み、接着剤で貼り付ければ、ほとんど継ぎ目が目立たないように補修できます。このような補修キットも市販されているので、一つ常備しておくと安心です。
まとめ
和室の壁紙選びで後悔しないためには、デザイン、費用、施工方法の3点を考慮することが重要です。
グレーやベージュを基調としたり、一面だけアクセントクロスを取り入れたりすれば理想の和モダン空間が実現します。
費用を抑えたいDIY派も、確実な仕上がりを求める業者依頼派も、まずは壁紙サンプルの取り寄せや下地状態の確認を必ず行いましょう。
この記事で解説したポイントを参考に、ご自身の予算や理想に合った最適な選択をしてください。不安を解消し、快適でおしゃれな和室づくりを始めましょう。
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